ベッラのブログ

gooブログから引っ越してきました。イタリアのベルカントを学んだ声楽家、趣味は読書や歴史ドラマです。

20世紀の名歌手、カルーソとコレッリの歌う『光さす窓辺』をお聴きください。

Enrico Caruso- Fenesta che lucive 1913


20世紀前半、世界を魅了したナポリ生まれのテノーレ、エンリーコ・カルーソの貴重な録音。(上の動画)
・・・100年前の録音です・・・

ベッリーニ「光さす窓辺」・・・私ははじめてレコードでこの曲を聴いたのはフランココレッリだった。
コレッリがレコードに録音して、その歌が大変熱っぽく、(音楽雑誌を立ち読みすると)大評判になっていたが、
レコードを買うお金がなかった。
ついに買ってこの曲を聴いた時の感動は忘れられない。

やっと聴くことができたコレッリの名盤。(下の動画)・・・なつかしいコレッリ・・・

FRANCO CORELLI ''FENESTA CHE LUCIVE''


そのコレッリは大先輩のテノーレ、カルーソのレコードを聴いて勉強したと言う。
コレッリのリサイタルで誰かが「エンリーコ!」と叫んだ。(エンリーコ・カルーソの名)
その声を聴いてコレッリは敬虔な表情で頭を深々と下げた、彼にとって最高の賛辞だったに違いない。


カルーソの話に戻るが、『カルーソの前にカルーソなく、カルーソのあとにカルーソはない』と今でも絶賛される歌の神様である。
素晴らしいとしかいいようがない。
カルーソの声は輝かしく、旋律と言葉が一致し、堂々たる歌唱は言葉では言い表すことはできない。

こうしてカルーソを聴いていていつまでも感激に浸る私。
はじめて声楽の勉強を志したころのフレッシュな感動がよみがえる。

日本人でカルーソをじかに聴いたのは作家の永井荷風である。
その著書「断腸亭日常」を読むと、パリのオペラ座でその華麗な声を堪能したことが書かれている。

この録音は100年前のもの、当時の録音でしかうかがい知ることはできないが、
「カルーソ」と心の中で称える・・・。