【西部邁ゼミナール】森田実、我が人生を語る【3/3】2015.05.24
★ 実に深くよい対談である。聴いてよかったと思った。
【西部邁ゼミナール】森田実、我が人生を語る【3/3】2015.05.24
▽2005年の郵政解散、「刺客」選挙…小泉純一郎はいかなる政治家なのか
▽構造改革の名のもとに進められたアメリカ流の改革運動は何が問題だったのか
▽「小泉劇場」を批判した森田実がTVから姿を消したのは何故なのか
▽平成期の政治評論家人生を振り返る
★ 対話をメモしてみた。
西部・・・ワンフレーズじゃダメ。センテンスも必要。それができない人が政治家になってきた。
学生運動でよいところと言えば、ロクな議論じゃないが「議論」をした。
スローガンだけで言葉を大事にしない政治家が公然と現れた。
森田・・・政治をやろうとする人間は少しくらい道義に反することがあっても一般国民は大目に見る。
そこで政治がダメになる。政治指導者は道徳的でなければならない。
西部・・・国家は古代ギリシャのポリス、その時代の道徳を造りだした共同体。大前提に道徳がなければならない。
森田・・・若い政治家は「力でもってうまくできる」と思っている。
また「あの人は力を持っている」となると近づいてくる人がいる。
鍛錬していない政治家が出てきたら権力を振り回す。そこに危険がある。
西部・・・人生は矛盾に満ちている。ちょっとした理屈やデータで割り切れるものではない。
老人の経験・知恵が必要になる。
アメリカやソ連など実験的にできた国家など青年が暴れる時代は危ない時代だった。
森田・・・旧制高校では議論することをやった。AとB,時には立場をかえて議論。
どんなに議論しても感情的にならない。議論を積むことが教育、今は「立場をかえて」という教育がなくなった。
西部・・・ディベートを論争と思っているが、俺が俺が、ではない。叫んでいる者が勝ったところ、日本の国家はどうなるか。
森田・・・東洋の理想を知らない人が多い。アメリカには歴史観とか大きな宗教思想とかはない。東洋思想で議論すること。
今はあらゆるところで仏教とイスラムなど議論されている。
そういうことが出来る指導者が西部さんである。
西部・・・イスラムとは「帰依」という意味。そのうち日本はアメリカの51番目の州となる。
老荘(老子・荘子)や我欲を絶つ、という東洋思想のことを学ぶ前に・・・小さな声で言うけれど「ザマーミロ」って。
★ 先週の「西部ゼミナール」森田実氏との対談、1・2を再掲しておきます。
【再掲】
【西部邁ゼミナール】森田実、我が人生を語る【1/3】2015.05.10
▽森田実とはいかなる人物か
▽左翼過激派の活動においては、後輩にあたる西部邁とお互いの印象
▽若き指導者として活躍した学生運動
▽左翼を辞めた理由
▽砂川における米軍基地闘争の真相
【西部邁ゼミナール】森田実、我が人生を語る【2/3】2015.05.17
▽六十年安保で活躍し、西部邁がその著書「六十年安保 センチメンタル・ジャーニー」に描いた闘士達はどのような人物でその後いかなる人生を歩んだのか
▽安保闘争とその後の顛末
▽日本人が忘れてしまった高度経済成長の裏側

★森田実氏について2012年に書いた私のエントリから
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/3916fe7e7fb7cedcccc7d925590dc8bf
金曜「アンカー」の森田実氏は古代中国の「韓非子」から亡国を警告したものを並びあげている。
中国古典の「韓非子」から学ぶ10項目の「亡国のきざし」
1、進化の権威が君主の権威をしのぐ。 このような時、国は亡びるであろう。
2、法に基づかず、無原則に刑罰を加える。
空理空論に耳を傾け、現実に役立つかどうか考えない。
外見を飾りたてて、実用を無視する。このような時、国は亡びるであろう。
3、君主の人物が薄っぺらで簡単に人物を見透かされ、また秘密が守れず、臣下の進言内容を外にもらす、
このような時、国は亡びるであろう。
4、独善的で協調性がなく、諫言されればムキになる。
国家全体のことを考えず軽率に動き、しかも自信満々である。 このような時、国は亡びるであろう。
5、国内の人材を無視して他国の人間を登用し、その際、実際の功績を吟味せず、名声の有無によって採否を決める。
この結果、はえぬきの臣下をさしおいて、他国者が高位につく。このような時、国は亡びるであろう。
6、大臣に侮辱を与えてプライドを傷つける。あるいは庶民に厳しい刑罰を加えて過酷な使役に駆り立てる。
このように相手に屈辱を与え、怒りをいだかせ、これを当然のこととして繰りかえせば、謀反を企てる者が必ず現れる。
このような時、国は亡びるであろう。
7、都合が悪ければ理屈をつけて法をまげ、何かにつけ公事に私憤をさしはさむ。
その結果は朝令暮改、次から次へと新しい法令が発せられる。このような時、国は亡びるであろう。
8、視野がせまくてせっかち、些細なことで簡単に行動を起こし、すぐにカッとなって前後の見境がつかなくなる。
このような時、国は亡びるであろう。
9、怒りっぽいうえに戦争好きで、本務たる農政に力を入れず、何かと言えば武力を発動する。このような時、国は亡びるであろう。
10、雄弁だが「法」という筋が通っていない。聡明ではあるが、肝心の「術」を心得ていない。
能力そのものはあるのだが、「法」によって事を運ぼうとしない。 このような時、国は亡びるであろう。
以上、森田実氏の「韓非子」亡徴(亡国のきざし)の章から。韓非子は紀元前280~223年の兵法思想家)。
これを橋下大阪市長に「諫言」。
森田氏は誰もが触れなかった創価学会・電通を批判、マスコミを追われた。
今は「アンカー」だけに出演している。
★★ 民主党政権の時は森田実氏は心強い批判を繰り広げ安心感があった。
また、長い間、森田氏がマスコミから徹底的に無視されてきたのも、電通・創価学会・公明党批判だった。
「アンカー」だけに出演、青山繁晴氏は「考え方が違っても森田実氏を尊敬している」と語った。
私も森田氏の橋下批判を読んだ。そして森田氏がよく解説に取り上げる漢詩やことわざも好きだった。
しかしそれ以降の森田氏は急速に二階氏や公明党に近づいた。
これがよくわからず、(今でもわからない)かなりショックだった。
とにかくじっくりお話を伺いたいと思う。
